ポリーニショパンポロネーズ集を久々(ホントに久々)に聴いた。
これは中学1年の頃、友達が持っていたからものすごく影響を受けた一枚。
その頃夜中にこっそりと家を抜け出して、自転車で15分程の彼の家に行っては朝までクラシック音楽を聴いていた事が懐かしく思い出される。
ポリーニの演奏はソリッドだ。
一点の曇りもなく、そこが格好良い。
ポロネーズのリズムはやはりどこか土臭いんだけど、ショパンはドラマチックだわ。
この曲集は、自分のアイデンティティを堂々と打ち出しているところがどうにも素敵です。
幻想ポロネーズとかOp.44のfis mollとか、特に好きかも。

お昼過ぎに生徒のソルフェージュをみた後、その子を駐車場まで送り出したらピアノの音が聞こえてくる。
お母さんが待っている車の中に、ピアノ名曲集のCDセットを発見。
リストのラ・カンパネラが偶然目にとまったので、演奏者を確かめる。
アンドレ・ワッツだった。
これも自分で持っていなかったけれど、やはり中学生の頃、近所のレコード屋で売り物のレコードを何回も試聴させてもらっていたのを思い出した。
今にして思えば、その行為は大変厚かましかったし、しかしそんなお店の配慮に自分は育ててもらった。
もちろん何枚かは買いましたけれど。
今年になって、恩義のあるそのお店が閉店してしまい、それは大変残念であり、また寂しい事でもある。

さて、アンドレ・ワッツのカンパネラ、先ほどは聴かせてもらう事なくバイバイしたけれど、中学生の時に聴いた記憶は生々しい。
当時とても違和感を感じた、勢いのあるカンパネラだった。
当時にして、これが黒人特有のリズム感だと思った。
あの頃もっと好きだったのは園田高広の弾く、奇跡的に端正なカンパネラであった。

弟子からカンパネラが大好きって最近告白されたのだけど、あれを聴いていたのか・・・もしかしたら、その当時から黒人のリズムに感じ入っていたのかもしれないな。

DrumStudio LA FIESTA
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