久々にピアノの名手2人の音源を聴いた。
元々グールドの弾くバッハ、イギリス組曲は中学生の頃からの愛聴盤だった。
あの頃習っていたピアノの師は「ニコラーエワを聴け」とか勧めてくれたけれど、その頃の私にとっては断然グールドの演奏の方が魅力的なものだった。
バッハ関連ではその他に、偶然手にした小林道夫さんの演奏は端正でとても好きだった。
そりゃニコラーエワさんの演奏だって素晴らしいと思うけれど、自分のこころの琴線に触れるモノにはやはり特有の波長があるのだと思う。
誰もがそれぞれにそういったものは持っているだろうけれど。
ショパンあたりを聴くならアシュケナージだって好きだったけれど、もっと好きだったのはポリーニの演奏だし、ベートーベンを聴くならバックハウスだ。ポリーニを初めて聴いたのはポロネーズ集を中1の時に友達の家でだったのだけれど、ポリーニの端正さにはとても好感を持った。その後聴いたエチュード集はずば抜けて素晴らしかった。端正すぎる!!!
ショパンでは他に好きでよく聴いたのはツィメルマンかな。ハラシェビッチもよく聴いた。
その他、多分当時有名だったピアニストの演奏は殆ど耳にしていたと思う。
音源は殆どFM放送だ。
ある意味オタクな中学生だった。
バックハウスのベートーベンはこれも中1当時、なんだか「鉄のかたまりのようだ」と思った。
リストならワッツや園田高弘にも感銘を受けたけれど、やっぱシフラなんだよな。
作曲家で分けないのなら特別に好きなのはリヒテルの音色!!!

ま、何はともあれ、グールドの持つ、あの滑らかなスピード感には麻薬に似たものがあると思う。
あの頃あのうなり声はオレにとって雑音でしかなかったけれど。

キース・ジャレット
こちらは大学生の頃初めて見たスタンダーズのライブ映像が鮮烈だった。
立ちながらピアノを弾くのだが、演奏しながらダミ声でほえるほえる。
身体も声もヨガりまくるその姿にドン引きするかと思えば、意外な事にその時のその情景が魅力的なものとして網膜に焼き付いてしまったのはオレだけなのだろうか。
とにかく幸せそうなんだ。

キースもグールドもおそらくいわゆる正統派ではない弾き手に位置しているのだろうけれど、奏でている音楽は素晴らしいよね。
素晴らしいけれど、これは真似しちゃっても仕方ない、意味がない。
彼等が演るからいぃんだよな。


2007年10月27日(土)

ナチュラルハーモニー2000:大網白里町ながた野1丁目7−7
☆tel:0475-72-7966
1st) 20:00, 2nd) 21:00
チャージ1000円

ティオマン島(pulau tioman) は暮らしやすくなったのかも 29 sept. 2007

DrumStudio LA FIESTA
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