朝9時発のバスでコルドバへと向かう。
こんな生活が続くと、普段滅多にない6時半起きとか何でもない。
6時半といえば、普通自分的には寝始める事の方が多い。

バスは20分遅れで出発。
ロッコの田舎では荒れ果てた土地が続いたが、スペインではえんえんと耕作地が続く。

コルドバは2つめ、11:45に到着した。
鉄道駅が隣接しているので、まずは帰りの新幹線の確認。
プリントアウトしたチケットでそのまま乗れるそうだ。

さほど遠くなさそうなので宿まで歩く。
地図を見ながら30分。
重い荷物を背負っての歩行は将来の山行への良いトレーニングだ。
サンフェルナンド通りは拍子抜けするほど小さな通りだった。
コルドバはとてもこぢんまりとした街だ。

宿は最高!
エレベーターで上り、エアコン、TV、バス、トイレ何でも付きだ。

荷をほどき、早速街へと繰り出す。
メスキータ、大きいなー。
やっぱすごいわ。
http://art39.photozou.jp/pub/234/985234/photo/52154928.v1286384509.jpg

先日のヒラルダの塔といい今日のメスキータといい、イスラムの力はあなどれない。
そういやギリシアやローマの学問や文化はイスラムを通って再びヨーロッパへ伝わったんだって、高校の頃習ったっけな。
http://art42.photozou.jp/pub/234/985234/photo/52144035.v1286376856.jpg


どうもアンダルス文化というのは地中海をはさんでアフリカとヨーロッパで共有されている事を今回実感する。
もちろんスペインの方がヨーロッパなんだけど、モロッコとスペインは似ているところがある。

ウマイヤ朝は首都ダマスカスの時代にイスラムの最盛期を迎え世界帝国となったが、それを受け継いだ後ウマイヤ朝の首都がここコルドバだ。
商業・文化・学問の世界的中心がここであったのだ。
前述の学問文化の受け渡しも、この地で行われたに違いない。
この地の音楽もヨーロッパの音楽という目線だけでは語れないだろう。
イベリアも北アフリカも一つの国であった時代が長い。

メスキータ裏のユダヤ人街はやはり迷宮のようだ。
一度入ると、簡単には出られない。

観光案内所でこの街一番のタブラオはカルデナルだと太鼓判を押されたので、即予約。
20ユーロ。
セビージャよりずっと安い。

いい街だな、コルドバは。
こぢんまりとしたたたずまいが、歩く観光客向け。

ビールにタパスをつまんだ。
http://art27.photozou.jp/pub/234/985234/photo/52154950.v1286384531.jpg


夜、タブラオ、カルデナスへ。
22:40頃、ショーが始まる。
PAも設備され、初めから群舞であり、セビージャのロス・ガーヨスよりショー的要素が強いと感じる。
ここのフラメンコも素晴らしかった。
こちらでは盛り上がってくると、歌にメジャースケールを使ったものも現れて、より親しみやすいと感じる。
http://art38.photozou.jp/pub/234/985234/photo/52154907.v1286384485.jpg

http://art28.photozou.jp/pub/234/985234/photo/52154938.v1286384521.jpg

フラメンコの華はサパテオだ。
足さばきでステージが盛り上がる。

ギターのおじさんがいつもにこやかでごきげんで、ああいうのっていいなと思う。

帰りにバルでワインを一杯。
マドリッド眠らない街であったが、ここコルドバの夜はいたって静か。
12時半過ぎという、この時間に開いている店は少ない。
ごちそうさま。