演奏のコツ

ただ音を聴いて書き取るだけでは、ただ見て歌うだけのレッスンでは、とてもではないがソルフェージュ能力を身に付けるには至らないだろう。 受験術的には時間ピタリに答案を仕上げるノウハウも大切、一点でも多く点を取る戦略も大切、しかし音が見えるように…

複雑な音符を正確に読み取るだけでは片手落ちだ。 リズムを生き生きと読み取る・・・そのためのアーテュキレーションを正確に再現する・・・そういった能力が問われるべきだろう。 西洋クラシックなら構成を読み取りそれを伝える事も大切になるだろう。 *藤…

張力の高いスネアの打面上でスティックは高く跳ねる。(リムショットは別ですよー) しかしハイハット、特にそのエッジを刻む時、スティックは全く跳ねる事がない。 自然に叩くならば同じ力、同じスピードで、同じ音量を求める時、それぞれの楽器上に描くス…

芸大受験自由表現のためにMY合わせシンバルを買った受験生LOVE。合わせシンバルを使って繊細な音、伸び縮みする音からダイナミックかつファンキーでタイトな表現までを試みようという。 時にはバスドラを伴わせながら。アイデアを練っているうちにムクムクと…

誰もが真剣に聴きたくなる演奏、それは全身全霊を使っての演奏なのではないだろうか。 「リラックス」は、必要な力を十全に身体の隅々にまでみなぎらせるためにある。例えば100M走で好成績を収めたい場合、ふかふかのベッドで寝ているかのようなリラック…

久々、じっくり目に時間を取って練習。 イメージした音をそのまま実体化させる、地味ーな練習。 それはカメの歩みとしか感じられないけれど、こんな時間が大切なのは百も承知! いやー、気持ちを入れ替えて頑張ろう。 *藤田浩司ライブスケジュール*201…

丁寧な反復練習、これに尽きる。一小節なり二小節なりの思い付き、あるいは先人の素晴らしいアイデアを静かな気持ちでなぞる。 ゆっくりと、リラックスして、何度も。 こうしてその後、それらを自分のアイデアとして再構築してみると、なんだか自分の演奏が…

フレーズが歌えたって、身体がそれに反応しなくては実現出来ないし、イメージ優勢でもダメ、もちろん肉体本位でもその肉体を操るイメージがなければダメ。 この、こころと身体を結びつける練習は必須。 自分の歌を現実化させる、地味ーな練習。 歌えたものは…

自分で選んでしまったにも関わらず苦痛だ。 まさかこんなだとは思わなかった。吹奏楽界では野球応援で有名なこの曲、「演奏にあたって」を読んで愕然とする。 曰く、サンバの代表的な曲であると。 いやいやいや・・・(汗)「サンバの代表的な曲」なんて認識…

「テレビは皆さんに語りかける」 けれど 「ラジオは一人一人に語りかける」確かに。 いい事言うな。音楽だって、そんな気持ちで奏でてみたいものだ。 *藤田浩司ライブスケジュール*2011年8月26日(金) 浅草ZINC 東京都台東区雷門2-17-13 雷門ウス…

格好良く演奏すればリズムが良くなる。 ここでいう「リズムが良くなる」は、単に「時間軸に跡を残す点の位置」という事ではなく、「息の流れ」とか「バネ感」とか、そういったものも含めてです。 自らの演奏する姿をビシッと操れば、音楽が活き活きとしてく…

スポーツ選手の動きに美しい音楽を感じる事があるように、演奏する者の動作が究極に美しいならばその者の奏でる音楽はやはり美しいものとなるのだろう。演奏するその動作にもっと気を遣い、まったく無駄のない軌跡を描いて音を奏でたならば、奏でられた音楽…

軸を守ればグルーヴが違う。 スティック運びのリズム感が変わってくる。 単純明快だ。 ちからが身体の中心から鼓面に流れるあいだにいくつかの軸を通るけれど、それらをどう意識して扱うかによって演奏の快適性が大きく左右される。その秘密の続きはこちらで…

純粋にメカとしてバスドラを叩くという事を考える時、エネルギーの源である腰からバスドラの打面までのちからの伝達を考える時、身体とフットペダルは共に伝達機関であり、その意味ではその両者に違いはない。 足がプレートから浮いてしまう様では、それはそ…

「音楽」というのは官能的というか、いや官能的という言葉はふさわしくないかもしれないけれど、身体やこころに直接に語りかけてくるものだ。それは音楽を子どもに聴かせて、その時の反応を見ていればすぐにわかるけれど、音の表情通りに身体が動いたり、声…

ソルフェージュ能力を高めるために、ピアノをたくさん弾いてもらっている。 音がイメージ出来れば新曲を歌うのも音楽を書き取る事も怖くない。 あとは受験技術的な問題をクリアしていけば良いだけになる。ピアノで何を弾くかといえば、Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ7やⅡ-Ⅴ7の連結だ…

先週の同音連打からグルーヴするタッチへと話は続く。 打楽器と同じように、打鍵する力は身体の中心から波打って伝わらなくてはならない。 またその指先は羽毛のように軽やかに動くのである。 ピアノ鍵盤を打鍵する・・・それはその名前の通りに「弾く(はじ…

スティックが立ち上がっている姿は、次の打撃へと向かう時に無理のない姿。 美しい。 自分の肉体に目を向けるように、操られているスティックがどんな動きをしているかという事に着目したならば、誰もがもっと快適に演奏出来るのではないかと思う。 指と交わ…

ピアノのテクニックに同音連打というのがある。 これが安定して高速で演奏するのはなかなか難しいのだが、今回生徒さんに試してもらって確信しました。メカとしての鍵盤がどういう風に動くのかしっかりと想像して、沈んでは戻ってくる鍵盤の動きに逆らわず演…

うーん、和やか且つ穏やかな一日! やるだけの事をやった充実感だな!LOVEは受験前ラストのソルフェージュ。 ソルフェージュ能力の開発に楽器で遊ぶ事は必須だろう。 入試問題を分析してみると、意外なほどワンパターンである事がわかる。 その和声進行を借…

何かに打ち込む。 はじめからうまくはいかない。 それでも努力を続けるうちに「カン」が養われる。 この「カン」こそが、何かを成し遂げる時に大きな助けとなるのではないだろうか。説明しがたいけれど、こういったものには大きな価値があると思う。迷った時…

いやー、一日の最後に会うからどうしても印象が強くなってしまうのかも。 昨年クリスマス前以来の専攻実技レッスン、冬休みのあいだにどれくらい実力を付けてきたのか楽しみにしていたけれど、順調に伸びている事を確認。ある程度伸びてくると、その伸びに比…

自分は自分、他人(ひと)は他人(ひと)、それはそれで一面真理なのだけれど、大きく考えれば自分も他人も、さらに大きなものの下(もと)では同じものでもある。 そのどちらも真理じゃない???他人(ひと)と自分には境界線もあれば、また境界線などなく…

この曲を支配するリズムは2対3のクロスリズム。 これは西アフリカ発のリズムが持つ特徴。 しかもオフビートにはアクセントの印が。 このアクセントはオフビートという性格からしてダウンで取らなければ作曲者の意図するビートは出ない。 左手に現れる2拍…

今度東関東大会に出場する小学生パーカッションアンサンブルグループ「ちびっこ☆キャンディーズ」レッスン久々。 なんだか取材がきていたなー。 今回は基礎練習に重点を置いてみる事に。 彼女たちはとても飲み込みが良いので、小学生といえども物理法則に照…

目に見えないものを信じる事が非科学的だとは思えないんだよな。 目には見えないけれど、しかしその存在を確かに感じたならば、世界はグーンと広がるんじゃないかな。 音楽するって事はまさにそんな行為だろ? こころからこころへ。 しかしそのこころに物体…

共鳴させる理屈は万物変わらないんだと思う。 楽器に対しては衝撃を与えたらすぐさま振動を邪魔しないように発音源から離れなければならない。 打楽器ならば、打面を打ってすぐ打面から離れなければならない事は、打面の振動を止めてはならないという事で簡…

たとえば四分音符でカウントするとしよう。 その四分音符をどんなに正確にあるべきタイミングで演奏出来たとしても、音楽にはまったくハマらない場合がある。 いや、本当に。 音としては聞こえない、発音させる前の動作タイミングがノリには重要だと思う。 …

先日お話しさせて頂いた放物線的表現、以前からの持論である「波動理論」・・・ドラム演奏とは、ある意味物理や数学を身体で表現していると言えないだろうか。 両手両足を駆使してのポリリズムでは、様々に比例する数を複式で扱っているし、楽曲の構成だって…

一般的に完全なる放物線が美しいのは推力と引力が妥協なく力を重ね合わせた結果であり、またそこに余分な夾雑物を含まず妥協なき姿を現しているからではないだろうか。 打楽器の演奏においては、放物線を描きながら演奏するように心掛け、それを実現出来たな…