マラケシュは今回の旅、最大の目的地。
さてどんなんだろう。

昨晩、いざ出掛けようかという時になって雨が降ってしまい、取り止めたせいでわりと早く寝てしまったから本日は5時半起床。
辺りはまだ真っ暗でものおと一つしない。
耳がつーんとする。
6時半頃朝食を取りに行ったが、卵料理はまだ出ていなかった。

時間が余るから食後プールでひと泳ぎ。

さらにその後、みたび大西洋を見に行った。
20100920PlayaDeAgadir.jpg

宿に戻り、荷造りを終えてタクシーでバスターミナルへ。
20DH。
20100920TerminalDelAutobusDeAgadir.jpg

荷物預かり手数料が5DH(ディルハム)。

バス、来ないなーと思っていたらカサブランカ行きと表示のバスがマラケシュ行きだった。
しかもチケットにはバス停17番となっているのに23番に停車中の。
これは尋ねなければ絶対にわからない。
滅茶苦茶だ。

オマケに11:03に車内の時計は21:24の表示。
滅茶苦茶だ。

バスは定刻を16分過ぎて11:16に発車。

少し走るだけでカラカラに乾燥した景色が広がる。

ところどころに土であるのか家であるのか見分け難い家がポツポツと集落をなしている。
畑も見かけるが、この土、この環境で作物を育てるのはとても大変そうだ。

峠を越えトンネルを抜けてもまだまだ乾燥した景色…と、いうか海岸地帯では山にポツポツとゴマ塩のように緑が広がるステップ的な景色であったが、内陸へと進むに従って緑がなくなっていく。

車内に流れる音楽が中々魅力的。
アラブの節回しに賑やかに連打する打楽器が特徴的。
20100920CasaDeMaroc.jpg

マラケシュには予定より全然早い14:20に到着。
所用約3時間。

ターミナルを出てバス停を探すも、地図と照らし合わせてみてまったく場所の見当が付かないのでプチタクシーを拾う。
メディナの中へは40DHだと言う。
乗ったら乗ったで良いホテルを知っているからというのでそちらへ行ってもらった。
タクシーは見当の付かない街では便利な乗り物だ。
最終手段的な。
とはいえ結構使ってしまうけれど。

案内されたのはリアド・クトゥビアホテル。
エアコン、バス、トイレ付きでジャマエルフナ至近。
明るいし、まあ悪くはない。
これで400DHが高いのか安いのかは知る由もないが、明日から泊まるイスレーンホテルと同じくらいの値段だ。

宿でもらった地図にCTMバスターミナルの場所が載っていたが、手持ちの地図とは全く別の場所だった。
これでは何度地図を見てもわかるわけがなかった。

荷を解き、早速ジャマエルフナ広場へと繰り出す。
夜が賑やかだと聞いていたが、午後でも既に十分賑やかだ。
20100920PlazaDjemaaElFna.jpg

蛇遣いと太鼓、チャルメラの音楽という組み合わせがポピュラーなようだ。
名物だという屋台のオレンジジュースを飲む。
果実感たっぷりで美味い。
これは得した気分。
3DH。
20100920Naranja.jpg

その後あまりに誘ってくるので4DHのジュース屋でも飲んでみた。
オヤジがオレの語学本を掴んで離さない。
金はいらないからこれをくれという。
いやー参ったわー。
さんざんにからかわれてしまった。

その後、一番のバスに乗ってなんとなく新市街ギリーズへ。
両替商を見つけた。
宿のそばの銀行よりずーっと率が良かった。
とはいえ、この両替商近所には無茶苦茶両替率の悪いところもあったので、新市街だから良いというわけではなく注意してマメに探すべし。
ま、よくよく考えてみれば多少両替率が良かろうが悪かろうが、貧乏旅行者の1万円や2万円では大して損にも得にもならない。
20100920MoneyGram.jpg

スーパーマルシェを見つけた。
予想に反して飲み物ばかりの扱いなれど、ビール有り!
カサブランカエスペシアルの二本で30DH。

冷えているうちにと、さっさとバスに乗る。
満員。
クトゥビア前ではたくさんの人が降りた。
20100920Koutobia-Marrakech.jpg

飲んでみる。
どちらも南国系だが、カサブランカがコク、エスペシアルはドライという感じだ。
瓶とか缶に関して言えば、日本のプレミアムモルツを超えるビールは世界中に中々存在しない。
あくまで「ピルスナー」の範疇において、ですが。
20100920CervezaCasaBlancaYEspeciale.jpg

18:40くらいには相当に暗くなってくる。
クトゥビアの方からコーランがよく聞こえてくる。

さて夜の広場に繰り出してみる。
途中の店で食べたモロッコ風のお好み焼き?が美味い!
3DH。

広場は昼間以上に賑やかだ。
20100920NocheDeDjemaaElFna2.jpg

昼間はチャルメラが目立っていたが、夜はなぜか聞こえてこない。
圧倒的に打楽器類が目立っている。
20100920Tambor-NocheDeDjemaaElFna.jpg

やはりここもアフリカなんだ。
イスラム圏ながら、そのリズムにはアフロ的特徴が色濃い。
3拍子と2拍子の行ったり来たり混ざったりや、3拍子の真ん中をアクセントし続けたり、ベースパターンのシンキージョ的リズム、ソロ打楽器の入り具合、段々とスピードを上げて2拍子がやがて3連になって終わったり、それからカスタネットや鐘のハイハット的リズムと、いつもではないがそれらがアフロ音楽的特徴を表している。
楽器はジェンベ・・・しかし甲高くない・・・、ぺらぺらな金属の両側カスタネット、自動車のホイールを利用した鐘、いくつかの円筒状の太鼓セットを細いスティックで、それに響き線入りの鈴なしタンバリン。
バンジョーやバイオリン、それにチャルメラ等々が広場で演奏されている。
自動車のホイールやチャルメラは楽器としてキューバ東部のコンガともカブる。
20100920Violin-NocheDeDjemaaElFna.jpg

これは面白いぜ!

しかし、様々なスタイルのリズムがあるものだ。
ガイドが欲しいところ。