深夜には車の通りがぱったりと止む、マラケシュの夜明けは6時頃。
5時頃、目が覚めてしまい語学の勉強。

朝食をとりに行くが、待てど暮らせどもやって来ない。
みんなで待ちくたびれていたら9時になってようやくウェイター登場。
調理人のおばさんはいたのに…みんなで待ちぼうけた。
マラケシュの朝は涼しい。

朝食が揃うのにさらに30分。
こりゃ何か予定があったらまったく使えないホテルだな。
さらに全部揃ってみたら肉も卵もなしの、パンに牛乳、オレンジジュース。
これはおそらく10DHの価値しかないだろうというシンプルなサービス。
なんだこりゃ。

さっさと出て予約してあったホテル・イスレーンへ移る。
11時、しかしチェックインOK!

こちらの方がはるかにクオリティが高い。
泊まるならイスレーン・ホテルだ。
それにシンボルマークに使えるクトゥビアの道路向かいだから、ここは迷いづらい。
大きいホテルの中はどこも迷宮のような作りだ。
街の作りと相関性があるのかどうか。

王宮へ行ってみる。
入場10DH。
20100921Palace1.jpg

カスパ周辺とか、改修中のところが多くて残念。
トシのせいかやや寂しく感じる一人旅のお供にマスコットを連れて歩いているのだが、このマスコットと記念写真を撮っていたらヨーロッパ人に大ウケ(笑)
マスコットを手に取って撮影するのを助けてくれました(笑)。
20100921Palace2.jpg

王宮からスークへ入ってみた。
絶対に出られないってくらい見当が付かない。
一度クトゥビアを見かけたが、つい好奇心で反対の方向へ行ってしまった。
全く出られない…ともがいていると、フッとタクシーの通る道に出た。
再びクトゥビア発見!

今度はジャマエルフナ広場へ。
オレンジジュースを立て続けに4杯飲む。
それでもトイレに行きたくはならないくらい汗をかく。
数日前にマラケシュの気温を見たら42℃となっていたが、確かに日本の真夏を彷彿とさせる暑さだ。
いや、本日風はやや涼しいか。

広場ではチャルメラの音が鳴り響いている。

広場から今度は別の迷路へ入ってみる。
地図なんかあっても全く無駄だ。
役に立たない。
ここもグールグルして、そうこうするうちに日本人がいるという店に連れて行かれた。
民族衣装を着ているけれど、おお確かに日本人だ。
何やってるんだろう???
興味は尽きないけれど、先へと進む。
布を買おうと思うが、布の価値がわからずとまどう。
何で同じ布が150DHだったり20DHだったりするのだろう?
まったく同じに見えたけどな。
ちなみに150DHのは、店を立ち去ろうとしただけで100DHに値が下がった。
さあ、こちらも全く見当の付かぬままに歩く。
やはりタクシーが見えたから、その流れに逆らって歩くと再びクトゥビアが見えた。

リアドホテル近所で炭酸水を買って一休憩。
20100921Gaseosa.jpg

藤田さん海外で水分の補給は全てビールなんだけど、イスラムの国モロッコでそうはいかない。
飲酒禁止の刑。
いや、夕方またスーパーへ買いに行くつもりだけど。

と思いきや、雨が降ってきて新市街行きは中止。

夜20時になっても、まだパラパラとはいえ降っている。
しかし思い切って今晩もジャマエルフナ広場へと出掛けてみる。

うわっ、結構な降りになってきた。
しかし誰一人として傘をさすものがいない。
ここいらへんが砂漠の国である所以か。
20100921LaLluvia.jpg

広場には楽隊がいるにはいるけれども太鼓類は全滅。
カバーをかけて雨宿り。
辛抱強く待っていたら雨が止んで月が出てきた。
なるほど、この国で雨が長く降り続く事はない。

楽隊が太鼓を火であぶり出した。
うぉっ、直火!
時折、鼓面を火に当てて炙っている。
そうか、皮が濡れているのならば直火でも焦げはしないという理屈なのだろう。

やがて演奏が始まりだした。
今晩はしっかりと輪の中心とに腰掛けて観戦。

拍のラストにアクセントが来るところは黒人のリズムの特徴だ。
大きな鈴なしタンバリンでそのアクセントを刻んでいる。
タンバリン類にはガットの様な響き線が裏に一本取り付けてある。
このバンドでギロとかハイハットが刻むような役割を担っているのが、両手に持つ薄い金属で出来た2連カスタネット
オルタネイティヴな手順で「タッタカタッタカ」と刻むから、速くなれば自然と6/8系のノリになる。
このカスタネットが活躍するバンドにはホイールでの刻みが入らない。
小さな組太鼓はボンゴ奏者のように頭のアクセントをキープする事が多い。
これは細いバチで打つ。

2〜5歳くらいの子どもたちが数人踊り出した。
まだ足もおぼつかないような子でも腰で上手にリズムを取っている。

やがてムスリムのおばあさんが気持ちよさそうに目をつぶって踊り出した。

ポピュラーな歌なのだろう、観客までバンドに合わせて歌い出した。
隣に座っているお父さんのハンドクラップが強烈!
ブライトな音でリズムにも切れがある。
手拍子のうまい受験生LOVEの様な音だったぜ!


大変に満足して宿に帰る。
エアコンのリモコンの在処を尋ねると、フロントマンが点けに来た。
エアコンは不自由なのか。
これでチップを要求されるとは・・・。

多少ネットをして就寝。