今日はついにブラジル滞在最終日。
しかし、昨晩警察署でもらった書類にミスがあったのを見つけてしまったので、仕方なく朝早くから三日連続で観光警察のあるレブロンへと向かう。
過去二度ともパトカーで連れて行ってもらったし、帰りは辺りが暗かったので、今ひとつ観光警察の場所がよくわからない。
何しろ地図をも奪われてしまい、なおさら場所の見当を付けようがない。

とにかくレブロン行きのバスに乗り、書類に書いてあった住所の近くで降ろしてもらう事にする。
とはいえ、場所を尋ねてみたバスの車掌でさえ見当が付かずに、お客さんに質問していたようなマイナーな通り。
不安である。
一時間弱かかって宿のあるグローリアからレブロン地区に到着。

街ゆく人に場所を聞きまくるが、中々見当が付かない。
そのうち、とあるビルのガードマンが親切にも近くのキオスクの主人に尋ねてくれた。
ツーリストポリスの場所を聞くと、なんと書類の住所ではないという。

別の通りを教えられ、その方向に向かってみる。
途中交番があったので、ここでももう一度場所を確認してみる。
そこにいた警察官の確信に満ちた答えに私は安心し、教えられた方向へと向かう。

かくして、無事に観光警察に到着。
観光警察の正式名称はGoverno de Estado da Seguranca Publicaといって、なんと教えられた通りと表記されていた通りの交わる場所、すなわちR.Humberto de CamposとR.Afranin de Melo Francoの交差点にありました。
中には初回お世話になったとても親切な警察官がいて、再開を喜び合ったのでした!?
スムーズに書類へ必要事項を書き加えてもらい、挨拶もそこそこに警察署を後にする。

その後、地下鉄カリオカ駅へ最後の天然ガラナを飲みに行く。
より重要だったのはリオ市内の地図を買い直す事だったのだが、馴染みのお姉さんのところでカショーホなどを食べていたらなぜかうっかりそちらは忘れてしまった。

地下鉄カリオカ駅前の教会
地下鉄カリオカ駅前の教会.jpg



それから昨日強盗にあったフラメンゴ海岸へと行く。
というのも、強盗に遭ったその時にminiSDカードだけは返してくれと言ったら、犯人は何かを地面に投げ捨てる仕草をしてカードはそこにあると言ったから。
その時、投げ捨てられた物体が着地したであろうその辺りを私は探してみたけれど見つからなかったので、一応今日もう一度探さなければ悔いが残ると思ったから。

警察でさえSDカードって何?って認識だったので、あの時の犯人がそれを理解してケータイ脇のふたを開けてカードを押して抜き取るという一連の作業を出来たとは到底思えないのだが、とはいえ、まだ探す時間があり一縷の望みがあるうちに諦めてしまってはあとで非常に後悔しそうだった。

もう一つは現場検証をしたかったから。
強盗なんて滅多に遭う事のない貴重な経験だから、その現場をもう一度よく見ておきたかったのである。

さて問題のフラメンゴ海岸に到着してみると、今日はなんて事のないのんびりとした雰囲気が漂う。

昨日も今日も快晴、平日の午後、条件はあまり変わらない。
昨日も海岸にはそれなりの人がいた。

結局、一瞬周囲誰も人がいなくなるとか、ちょっとした瞬間に犯罪に巻き込まれてしまうようだ。
一時たりとも周囲に安全そうな人がいなくなる瞬間をは作らないように心がけた方がよいだろう。
また、昨日も一昨日も犯人はまず穏やかに話しかけてくる。
ここが難しいところで、こういった瞬間をすべて避けてしまえば無味乾燥な旅になってしまう。
気さくに話しかけてくれる良い人が圧倒的に多いのです。
私の場合、運が悪かったらそれまでと、半ば諦めてよほど特別怪しくない限りは話しかけに応えるようにしている。

また、どんなに注意いていても一度目を付けられてしまえばそれまでかもしれない。
とにかく目立たないようにするのが安全確保、この手の犯罪を避けるための最善策であろう。
しかしとはいえ、東アジアの国以外では私たち日本人の顔はどうしても目立ってしまうけれど。

それから・・・ブラジルの警察では強盗の犯人を捕まえるなんていう意欲は誰からも、どの警察官からも感じられなかった事も付け加えておきたい。
捕まらないのではこの先も、この手の犯罪が犯罪が減る事など絶対にないと思う。

フラメンゴ海岸を後にして宿へと戻り最後の準備、長い旅だからシャワーを浴びておいてから荷造りをする。

夕方のフラメンゴ海岸(リオ初日に訪れたもの)
夕方のフラメンゴ海岸.jpg


空港へと向かうのに、市内は渋滞するだろうと考え、メトロで空港付近のDel Castilho駅へと向かう。
この駅前にある賑やかなショッピングセンターでタクシーを拾い、空港へと向かう。
メトロタクシーは高めだが、それでもここからなら20ヘアイス、しかもスムーズ。



空港。
アメリカ合衆国に向かう便は相変わらずセキュリティチェックが厳しく長蛇の列。
ブラジル国内線はとてもスムーズだったから、列の中で待たされる時間がとても長く感じる。
USAの政府が第二次世界大戦以来、今に続く傲慢な態度を改めなければ、この長蛇の列も解消されないだろう。
日本、キューバ、メキシコ、ハワイ、ベトナムパナマニカラグア、イラン、アフガニスタンイラク・・・その他アメリカに一杯食わされた国は世界中に数多い。
残念である。
多くのブラジル人も思うところがあるようだ。


今、時計もないので詳しくはわからないが、飛行機はおそらく定刻通りの出発。
まずはサンパウロへと向かう。

サンパウロでの乗り継ぎは非常にスムーズである。
乗り継ぎ時間わずか1時間だったので心配していたのだが、まったく問題なかった。

今回ものすごい量の日記を書きためていたのだが、残念な事に帰国わずか二日前にして全てを失ってしまったので、記憶を辿りながら搭乗機内で日記を書き続ける。

ところで米系航空会社の国際線スチュワーデスには英語しか出来ないのに平気でいる人が結構いる。
国際線なのだから少なくとも出発地と到着地の2カ国語では、たとえカタコトでもよいから対応出来るようにしてほしいものである。
これって常識だと思うけれど、英語しかわかりませんって、恥ずかしげもなく言う彼女等はまったくそう思っていないようだ。
私は極力英語を口にしたくはないのだが・・・。
これは大変残念な事である。



とにもかくにもありがとう、ブラジル!
親切にして下さったたくさんの皆さん!


〜わずかに残るリオの想い出写真〜

独立の英雄、チラデンテス
独立の英雄、チラデンテス.jpg

リオで見かけた警察の音楽隊
リオで見かけた警察の音楽隊.jpg

DrumStudio LA FIESTA

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