朝から良い天気。
どうも雨期だというのにラッキーが重なる。
今日はバンコクのお寺巡りをしてみたい。

宿を出てすぐ前を通るアユタヤ通りをチャオプラヤー川方面に向けて歩くとすぐバス停があった。
お寺が集まる王宮周辺までは今回泊まった宿から6〜7キロしか離れていないので、歩いて行ってもいいやと思っていたけれど、バスがあるならバスを使ってみよう。
バス停でバスを待っている人に聞くと、72番のバスなら終点がチャオプラヤー川と並行して走るサラセン通りとの交差点が終点だというので、それに乗ってみた。
オレンジ色の車体でエアコンが良く効いている。
14B=39円。

終点だと聞いていたが、バスはサラセン通りとの交差点では止まらなかった。
転回して来た道の方面へと戻ってしまうようだ。
転回した時点で降りて大正解。
目印は国立図書館

まずはテゥエート市場向かいに位置する、ちょっとチャイニーズなお寺さんに入ってみた。
タイお決まりの形をしたストゥーパ卒塔婆・・・仏塔)を初めて実際に目の当たりにして感動。
20091004WatThewet.jpg

ここから暁の寺を目指してお寺巡り約3キロを南下して行く。
もちろん境内を巡るし、寄り道、寄り道で動いているから、相当な距離を歩いたと思う。

ワット・イントゥライハーン。
高さ32メートルの巨大仏像。
足の造形が渋いぜ。
20091004WatIntrawiharn1.jpg

20091004WatIntrawiharn2.jpg


ワット・マイ・アマタロス。
小径で偶然通りがかったお寺。
寺の周りにはベンツがたくさん。
お参りの人が絶えない。
みんな品が良さそうだし、お金持ちの寺だ。
20091004WatMaiAmataros.jpg


ワット・ボウォーニーウェート
現国王が出家修行したお寺。
タイ人の観光客が多い。
20091004WatBoworniwet.jpg


カオサン通り
ものすごく魅惑的で怪しい街だと思っていたのだが、いざ行ってみると何だかなー、という感じ。
外人の観光地だ。
白人がとても多い。
日本人も多い。
タイ人は少ない。
お店はおみやげ屋さんにレストランに飲み屋。
どこも白人、白人、白人・・・そんな街です。
それから宿は外観で判断する限り、殆どがボロボロだ。
20091004KhaoSanStreet.jpg


ワット・チャナ・ソンクラーム
戦いと勝利の神らしい。
傘を被った仏陀が印象的。
20091004WatChanaSongKharam.jpg


ワット・マハータート
タイ仏教界の多数派、マハーニカイ派の総本山。
観光地化されていない。
内部の見学が出来ない。
20091004WatMahathat.jpg


ワット・プラケオ(エメラルド寺院)
これはやはりすごい。
何かオーラが違う感じ。
荘厳。
近くにいるだけで幸せになれそう。
聞けばタイで最も格式の高い王室寺院だという。
なるほど、場所も王宮の隣だ。
20091004WatPhraKaeo.jpg


ラク・ムアン
信号待ちしている時に「ここを訪ねれば幸せが訪れるよ」って声をかけられた神殿。
バンコク市の「街の柱」だそうだ。
門を通り抜けてすぐ脇に設置された舞台では。タイの民俗舞踊と音楽が絶え間なく続いていた。
20091004LakMuang.jpg


ワット・ポー
ここも大きい寺院。
境内広すぎ。
境内にたくさんある仏舎利塔?が印象的。
寝釈迦仏の巨大さは圧巻だ。
20091004WatPho.jpg


そしていよいよ暁の寺を目指して渡し船に乗る。
船賃は3B=8円。
対岸まで」は本当にあっと言う間だ。
2〜3分でついてしまう感じ。
三島由紀夫の作品中でもとりわけ気に入っているのが遺作となった四部作の第三章、この「暁の寺」だ。
主人公?あるいは主人公の友人が輪廻転生を繰り返す中、タイの王女になった話だ。
三島の作品のうち最も華やかさを持っているのがこの「暁の寺」だと思う。
潮騒」が持つ初々しい輝きとはまた別の華やかさだ。
なぜかこの物語はとても好きだ。
ワット・アルン(暁の寺
バンコク中心市街からチャオプラヤー川を隔てたところに位置するこの寺は、暁の時間帯に見たならば確かにキラキラと輝いて綺麗だろうと想像出来る。
中心の高い塔が印象的。
なぜか他の寺の塔とはだいぶ趣が違う感じ。
このお寺には渋みがある。
中央の塔に登ってみた。
20091004WatArun.jpg

ものすごい急登だ。
さすがに眺めは良い。
20091004ViewFromWatArun.jpg

元の岸辺に戻っても名残惜しいので、対岸のパブ?の川に張り出したテラスでシンハーを飲みながら日が暮れるまで暁の寺を眺めていた。
20091004WatArun%26Singha.jpg


帰り道。
帰りは船でBTSの駅まで行き、乗り継いで宿に帰ろうとしたのだが、某ガイドに乗っている船着き場がハズレばかり。
対岸への渡しのみだったり、なかったり。
そういやチケット売り場のお兄さんに「ジャッキーチェンに似ている」と言われた。
まさかアジアでもかよ。
もう船着き場を探す事は諦めて街へ向け歩き出す。
なぜか中華街へ。
非常に活気のある街。
行くつもりもなかったが、泥棒市場の前を通る。
中華街を通り抜けワット・スラケッの近くまで進む。
バスの行き先が読めそうだったので、思わずパクンとバスを捕まえる。
が、程なくして予想外の方向へバスは曲がってしまった。
が、しかしその行き先はアユタヤ方面でもあったため、まあいいかと乗り続ける。
王宮前を通り、国立博物館前でしばらく停まった。
嫌な予感がしたのでパッと降りたら案の定、バスは橋を渡って対岸へ去って行った。
気を取り直して国立博物館前から宿に向けて歩く。
夜に民主記念塔やワット・マハンやワット・ラーチャナダーを遠望見学。
詰め将棋のようにここからならば中心部に進むしかないだろうという地点でバスを拾う。
はたしてバスは中心部に向けて一直線に進んだ。
理想的にはプラトゥーナーム市場まで進んでほしかったのだが、途中でラーチャテーウィー駅の方に曲がってしまった。
この交差点で反対のパヤータイ駅方面に曲がってくれても宿は近かったのだが残念だ。
ここから1.5キロほど歩く。


自分の足で歩く旅が好きだ。
足でなければ公共の交通機関だ。
どうしてもダメな時、はじめてエクスプレスと名の付くものやタクシーだ。
歩く時に動く景色が一番趣き深くはないか?
気に入った景色に出会った時すぐに止まれるのも良い。
知らない街で乗る公共のバスにはスリルがある。
どこに行くかはっきりとはわからないし、土地勘がなくては迷子にもなりやすい。
しっかりしなければ絶望的迷子になる可能性だってあるのが公共のバスだろう。
地図を見ながらここで乗れば行き先はあちらだろう、と想像して乗るのは非常に楽しい事だ。
当たるも八卦当たらぬも八卦だが、通常予測している分だけ当たる確率が高くなる。


バンコクでもあちこちで日本語、英語の声が掛かる。
が、しかしタイの人たちは押しが弱い。
軽く拒否すればすぐに引き下がってくれる。
これが王室を持つ人々の、品の良さなのだろうか。
自分は嫌だ嫌だといいながらも、こころのどこかでベトナム的うっとおしさを求めているのかもしれない。


夜、タイ語でしか表記がなく読めないのだが、おそらく「スーパーライオン」という名前のビールが激マズだ。
安いが、これほどのまずさは韓国の何とかビールと肩を並べると思う。
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DrumStudio LA FIESTA
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