今日も朝からよく晴れる。
 再び訪れた首都ラバーナではなぜか全く雨が降らない。
 7月になると雨が少なくなる、季節が変わったという事なのだろう。
 全国各地で様々なフェスティバルが開催され、それが本格的な夏の訪れを感じさせる。
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 昨日、レンタカーについてアントニオと話しそびれてしまった。
 私としてはもっぱら肝心なところであったにもかかわらず。
 お互い、それ以上に重要な人生の問題を抱えていたという事だな。

 お昼前、日本大使館に電話してみた。
 レンタカーを運転するのにはやはり免許証が必要らしい。
 当たり前か。
 今回はタクシーだな。
 うーん、結構かかりそうだ。

 ホテルナショナルの玄関前にたむろしているタクシーに運賃を聞いてみた。
 ハイエースみたいな1ボックスワゴンでサンタマリア海岸まで行き帰りで80CUCだそうだ。
 メルセデスはもっと高いと言う。
 通りがかりのパナタクシーにも値段を聞いてみた。
 こちらは一台30CUCで2台だと60CUCだと言う。
 本当は片道20CUCなんだとも言っていた。
 確かにそれくらいはかかりそうな距離だ。
 片道30km弱。

 宿に帰るとエリサベスから電話があった。
 バンが運転手付き、40CUCで借りられたという。
 これはラッキー。
 申し訳ないけれど、パナタクシーはキャンセルさせてもらおう。
 しかし、電話すれども回線が思わしくない。

 ボンゴセロ、マエストロ・ロベルトに電話する。
 在宅であった。
 ミゲリートもいる。


 出掛ける事を約束して宿を出るも、到着目前にして突然の大スコール。
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 道路が河となって、色々なものが流れて行く。
 雨もすごいけれど、間近を横に這って行く雷の方が怖い。
 マジ、当たりそうな距離だ。
 落ちると辺りが360度明るくなる。
 道路を流れる水は、さらに波となってこちらに押し寄せて来る。
 運良くガソリンスタンド併設のコンビニで雨宿りさせてもらえたが、これではもう帰る事も出来ない。
 目の前の緩い坂道を、早瀬のように水がかけ落ちてゆく。
 雨は15分ほど激しく降って小降りになった。
 が、道路は相変わらず早瀬状態だ。
 まだ、靴の中を濡らすことなく道路を横切る事は出来そうにない。
 さらにずっと時間が経ち、急激に道路の水かさが減った。
 ぱらつく雨の中、マエストロの家を探す。
 この近くのはずなのに、見つからない。
 キューバの住所はどこそこの道路に面した家で、何通りと何通りの間にある、という風に表示するから、あまり間違えようがない。
 全ての道に名前がある。
 しかし、どうも記憶の中の景色とは辺りの雰囲気が違う。
 もしやと思い、W-ZERO3に格納されているエクセルを開いてみると、いつも確認に使っている携帯の住所の方は、写し間違えられている事に気付いた。
 うっかり「L」と「I」を間違えた。
 この二つはゴシック体で筆記した場合、時に判別するのが難しくありませんか?
 紙の原本から書き写す時に誤ったようだ。

 言い訳はともかくとして、比較的短時間で彼らの住む家に着いた。
 ネルサと、マエストロとミゲリートと、その弟にお母さん。
 久々の再会だ。
 マエストロやミゲリートと色々な話をする。
 彼らは海外経験も豊富だ。
 東京の物価の話や、秋葉原の話、ロンドンの交通機関についてや、風情、リオの話やフィンランドの話、それにもちろんスペインの話。
 その他諸々。
 アフリカへはまだ誰も行った事がない。

 ミゲリートはルーウィーと一緒に仕事してた事があるって言ってたな。
 東京には今、「サトシ」って素晴らしいコンガ奏者がいるとか。
 もし、これを目にすることがあったら連絡下さい?みたいな。

 ISAの入学試験についても聞いてみた。
 試験はすべてクラシカルな課題曲によって行われる。
 シロフォン、スネア、ティンパニの課題曲がある。
 シロフォンの課題曲は「ガーデン」、スネアはロシアの「オサチュ」、それにAll Americanの中からウィルコクソンの名前が冠されている曲、それからSteacy Duganの1番。
 ティンパニについてはよくわからなかった。
 が、とある1冊のティンパニのための練習曲集をすべてマスターしなければならず、試験にはその中から数曲が与えられるとの事。
 それからキューバ人学生がISAに入るには、その前の1年間、軍に在籍しなければならないという。 
 意見は先日のロベルト・コンセプシオン氏のものと随分違う。
 きちんと確かめるには結局資料請求しなければならないだろう。
 
 「インファンタ657/藤田浩司」を持っていったけれど、さっきの雷による停電が続いていて、聴く事が出来ない。
 ミゲリートのバンドのPVも見ることが出来ない。
 2時間ほども話し込んで、帰途に着く。
 水曜日、朝10時に彼のバンドのリハーサルを見学させてもらう事を約束する。


 宿に帰ってみると、なんとこちらの地区も停電中。
 苦しいところだけれど、エレベーターが止まっているので仕方なく10階まで自力で登る。
 宿に着いた途端、電気が息を吹き返した。
 これは喜んでよいものやらどうやら。
 すぐにエアコンが使えたのはとてもありがたかったけれど、あと5分早く復旧していれば、階段を登る事もなかっただろう。
 着替えて、まずタクシーの運転手に電話したら今回はつながった。
 その後、アントニオに電話したら彼は今、眠っているとの事だった。
 無理もない。

 その後、何度か彼に電話をするものの、うまくつながらない。
 

 

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