最近母校で制服に合わせてセーターを着る事が禁止されたという。
生徒の中には寒さで体調を崩してしまった者もいる。

大体、公立の学校というのは時代から取り残されたかのように大した空調設備を持たない。
今どきそんな劣悪な環境の中において、時代によって図らずもひ弱になってしまった生徒からセーターの着用という体温調節の一手段を奪うのは如何なものか。

セーターの着用で校風が乱れる???
私たちの時代には頑として制服を着てこない強者までいたけどなあ。
我が母校は自由な校風がウリなのだと思っていましたが。

制服をきちんと学校の思惑通りに着ている者に覇気が宿っているとは限らないし、制約の中でギリギリのオシャレをしている者に非行が見られるかというとそうでもない。
自分の生徒をみている限りそうだ。

コスプレで登校する子(笑)、マユのない子、スカートのやたら短い子、ピアスが多い子、茶髪、ドカンで登校する子(笑)、バイクで通学する子、スマートに模範生徒風で登校する子・・・。
私の目からみる限り、それらの子たちに資質や素養の違いを見いだすのは難しい。

秩序の維持は安定した社会の形成に必要不可欠であるが、高校生活におけるセーターの着用禁止がそれに寄与するのかどうか、それは疑わしい。
また、あまりに秩序が維持された社会は息苦しい。
自分の頭で考えてみて、セーターを着ないという事が社会に好影響をもたらすのか、はたまたそれ程悪影響をもたらすものなのかどうか考えた上で、するかしないかを判断すればよい。
セーターを着る着ないなんて、実はそんな程度の事なんじゃないか。
勿論、例の判例があるから最高裁で争えば負けるかもしれない。
しかし、真っさらな目で見て学校にセーターを着て行く事が日本国憲法やその下の法律に照らして問題となる行為なのかどうか。
それを自分で考えたらよい。

私が学生だったらそんな校則が出来た途端、たとえどんなに暑くてもわざわざ派手なセーターを着て登校するな。

新しい芸術を目指す諸君は特に、そんなものからの支配を逃れなくてはならないのではないか。
あまりに秩序だった世界から新しい芸術や文化が生まれにくいのもまた事実である。

ある意味、校則というのは破るためにある。


学校関係者はセーターを着る事が非行に繋がるなどと考えているのでしょうが、セーターの着用を禁止する事によって実際に身体の不調を訴える者が出ている事に、より気を配った方が良いのではないかと思うが如何なものか。

とにかく!!!
いかなる理由をもってしても、生徒に体調不良の状態をつくるような事があってはならないと思う。
それが学校長の責任というものだろう。

俺たちが学生だった頃、卒業式に恩師の車をまとめてガソリンかけて全て焼き払ってしまったバカ者が近所にいたが、それは明らかな犯罪、迷惑行為・・・しかしセーターを着て学校に行く事にどんな犯罪や迷惑の思惑があるものか。
むしろ、生徒に体調不良を強いる学校側の姿勢に、私は犯罪性を感じるのである。
からしい。

  • 今週のライブ-

2007年4月12日(木)藤田浩司ラテンキューバンジャズセッション
長生郡一宮町東浪見7545−3☆tel 0475-42-7568
1st)19:30〜 2nd)21:00〜
当日2500yen(前売2000yen)
[tp:森戸拡義、tb:工藤幸枝、p&d:藤田浩司、d:高崎洋平、conga.:吉羽一星、bass:
永井健二郎]

藤田浩司の2007春カリフォルニア滞在記
続・再びメキシコへ



DrumStudio LA FIESTA
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