先週まで約二週間に渡って黙々と南の島で毎日泳いでいました。「ティオマン島」と申しまして映画「南太平洋」のロケ地となった島です。
 毎日最低5キロを目標に、珊瑚や色とりどりの魚を眺めながら暖かい水の中で泳ぐのはなかなか楽しいものです。海中の珊瑚が良く発達したビーチを、ジャングルの山道を歩いて30分のところに見つけたので、一日一時間のジャングルトレッキングも定番メニューとなりました。
 最初の数日にナポレオンフィッシュを立て続けに見て、いつでもいるんだーと思っていたらその後ぱったりと見られなくなりました。今回は海中泳ぐウミガメを見つけました。結構のろくてしばらくの間一緒に泳いでいました。

 今回怖かったのは何といっても人喰い蟻でしょう。ジャングルの更に奥の方、地図上には道があって、その先には一度船で行ったことのある素晴らしいビーチがある事を知っていたので、ある日気軽にジャングルの奥へ向かって歩いていきました。が、結局道に迷い、どうにもならなくなって引き返しました(二週間の間に何人もの人が行ったけれど、辿り着いた人を知りません。箱根駅伝に出た、という若武者は足に11針縫う大けがをして帰ってきました。あとで現地の人に聞いたらし
ばしば白人のカップルが行方不明になっているそうです)。するとその途中、蟻の行列に上着を当ててしまい(いや、大した事ないと思って)そうしたらさあ大変、何十匹もの蟻が一斉に皮膚に食らいついてくるではありませんか。これが結構痛い。払いのけても首の部分だけちぎれて皮膚に刺さったまま、という猛烈なものでした。整備されていない自然は怖いです。

DrumStudio LA FIESTA