朝6時起床。
バラナシ(Varanasi-Banaras)最初の朝。
やはりこの部屋は明るくて良い!
どうでもよいけれど、インド人は「バナーラス」より「ヴァラナスィ」と言っているのを聞くことが多いように思う。
(もっと後では逆の事の方が多いと感じるようになった。いずれにせよ、どちらの呼び名でも完璧に通じる。)

身支度を調えて、まずはガート(Ghat)へ。
徒歩で目指すも、地図上での宿の場所が曖昧だからまったくどこにいるのかわかる場所に出る事が出来ない。
仕方なく輪タク10ルピーでダシャーシュワメード・ガート(Dashashwamedh Ghat)へと連れて行ってもらう。
輪タクを降りるとすぐに男の子から声が掛かる。
ジョイ君。
お兄さんがムケさんといって、かなりな有名人らしいよ。
シルクの店へ行ってしばし歓談。
20110408Joy%26KojiFujita-Banaras.jpg


店を出てガートに向かう途中、またまた二人連れの青年から声が掛かる。
彼らもムケさんの弟だという。
一人はウィッキー、もう一人の名前は忘れてしまった。
20110408KojiFujita%26Frends-Banaras.jpg

怪しくて面白そうだから、付いてきてもらうことにする。
火葬で有名なマニカルニカー(Manikarnika Ghat)まで3人で和やかに散策。
彼らは火葬場までは入って来なかった。
見学の後、シルクの店に行こうって言うから付いて行く。

はたして・・・彼らも本当にムケさんの弟だったらしく、ジョイ君の店に辿り着いた(笑)

沐浴の美少女。
20110408BeautifulGirl-Banaras.jpg


その後、鹿野苑サールナート(Sarnath)を目指す。
駅からバスで行こうと思っていたんだけど、どうしても往復オート力車を使ってくれとドライバーに頼まれたので300ルピー、行きに駅で切符の予約経由でお願いした。
はじめ800ルピーって言ってたけどね(笑)自分は片道150ルピーまでの予算だったから。
往復とか、すべて決まってしまうのが本当は嫌いなのでここはビタ一文たりとも折れる気はなかった。
待たれているだけで、気が重いものである。
あとで実際せかされたし。
旅は勝手気ままに自由なのが一番。

まずは列車の切符を買いにバラナシ駅へ。
外人用の切符売り場は駅に向かって左側の窓口だと昨日けいた君に教わっていたから、切符はものの5分で取ることが出来た。

そして鹿野苑サールナートへ。
鹿野苑サールナート初転法輪の地、仏陀が悟りを開いた後に初めてその教えを説いたところだ。
ここ訪ねた事を以て、仏教の源流を辿る今回の旅はひとまず終了したのである。
こころ晴れ晴れ。
20110408KojiFujita-Sarnath-Banaras.jpg


そういや今日は友の誕生日ではないか、おめでとう!

復路はホテルに行ってくれと運ちゃんに頼んでおいたのに、またダシャーシュワメード・ガートへ戻ってきてしまった。
仕方なくホテルまで歩く事にする。
まぁ力車走行中に眠っていた自分も悪い。
ヴィシュワナート(黄金寺院)周辺の小径を歩いてホテルを目指す。
途中、楽器店を発見!

道をグルグル、グールグル・・・なんとバラナシ初日にホテルを紹介してくれたオート力車の兄ちゃんが地図を出して指さしていた場所は、別の「ヨギ・ロッジ」であった。
偽物なのかどうかはわからないが、とにかく、よくホテルの名刺を確認すると自分の泊まっているホテルの名は「(オールド)ヨギ・ロッジ」だ。
オールド???
ホテル名に余分な言葉が付いている。
ま、かるくだまされたってところだな(笑)
これがインド第四弾。
Luxa通り沿いの、自分のホテルはガートからは遠く不便だ。
滞在は確かに快適だが、ホテル滞在が旅の目的ではない。
これを防ぐには、どの様なホテルを紹介されようが、やはりなんとしても自分の思ったところに連れて行ってもらう、これしかないだろう。
行き当たりのご縁を大切にするのが好きだから、自分には中々にしてこれを防ぐ事は難しいけれど。

地図に乗っているわけでもないし、そりゃーもう、これでは殆ど道の見当が付かないので、またまた輪タクでホテルへと向かう。
それでもちょっと迷ったな。
親切な人が案内してくれたんだけど、チップを渡したら返されちゃったよ。
ちょっと恥ずかしかった。

しばし休憩の後、再びダシャーシュワメード・ガートへ。
これも輪タクで行ったら、勝手にダシャーシュワメード・ガートのプージャ(礼拝)を見るためのボート乗り場へ連れて行かれた。
いや、だから俺はあっちだと思うって言ったのに、地元民のプロが道を知らないわけはないだなんてドライバー氏が言うものだから、ピシャっと止める事は出来なかったよ。
彼にしてみれば、船から見た方がショーがよく見えるとの親切心から。
しかし私はショーを見るよりも出来るだけ間近にその音圧を感じたかったのである。
こんな気持ちはミュージシャンにしか伝わらないだろうよ。

1キロほどダッシュ(力走)で逆戻り。

はたしてプージャという名の、祈りの儀式はヒンドゥー教徒の熱狂に包まれていた。
19時開演、19:45頃終了。
20110408PuyaAround-Banaras.jpg

20110408Puya-Banaras.jpg



ダシャーシュワメード・ガートを後にして歩き始めると、また声が掛かる。
ラマ君といって南インド出身、バラナシでは医学生だそうだ。
日本語の練習がしたいとか言って付いて来る。
はじめはうざかったけれど、話をしているうちに誠実な人間である事がわかる。
どこでわかるかといえば、顔だ。
顔には「善人」とか「悪人」とかはっきりと書いてあるから、常日頃の行いには十分に気を付けたいものである。
(後日談:彼は詐欺師だった。ま、顔判断ははずれる事もある(笑))

目的通りにガンガー・フジ・ホームの屋上レストランへ、インド音楽を聴きに行く。
サランゲとタブラのデュオだ。
20110408Musician-GangaFujiHome-Banaras.jpg

ライブは20時スタートで21時に終了。
ちなみにここのカレーは日本のカレーの様な味がする。
まろやかな。
20110408EggCurry-GangaFujiHome-Banaras.jpg

チャイについてはよくわからないが、ラッシーの水はインド人にはガンガーの水、外国人にはミネラルウォーターを使うそうだ。
って事は道端の店では知らないうちにガンガーの水を飲んでいる可能性が高いって事だ。
浴びるように飲んでいる私は一体なぜ一度も腹痛を起こさないのだろう???
そういえばヴィシュワナートの小径の奥には非常に美味しいラッシー屋さんがあった。
しかも一杯15ルピー!

脱線しました・・・
素晴らしい演奏だったから、チップをはずむ。(1人100ルピー=合計200ルピー渡したが、過分だったようだ。この日は誰もチップを渡していなかったが、翌日見ていたらプレイヤーへのチップは10ルピー札ばかりだった)
観察しているとタブラ奏者の指の動き、それに身体の動きはなんだか自分に合っているような気がする。
演奏を聴いていて結構音楽や奏法の仕組みがわかってしまうこの感じは、出来る楽器に出会った時のものだ。
20110408Tabla-GangaFujiHome-Banaras.jpg

この人にタブラを習おうかと思ったけれど、ラマ君が大学教授を紹介しても良いと言うのでまずはその先生に会いに行く事にした。

先生に会いに行く途中に寄り道してヒンドゥー教徒の皆さんとパチリ。
20110406HinduPeople%26KojiFujita-Banaras.jpg

明日、ご飯を食べに来てくれるならごちそうを作る、だって。
なんだかね、インドって本当に良い人たちばかりなんですけど。
感激します。

さてさて、その大学教授のところ、なんと昼間絶対に後で行こうと思っていたあの楽器屋さんでした。
シバ・ミュージカルハウス(Shiva Musical House)。
ご縁を感じます。
この人の顔にも「良い人」って書いてある。
20110408LalitKhanna%26KojiFujita-Banaras.jpg

大学でインド古典音楽を教えているラリット・カーナ(Lalit K. Khanna)氏。
(後日談:あとで詐欺師と結託していたんじゃないかとも感じる)
旅の途中で金銭的には辛いところなので、恥ずかしかったがレッスン料をお聞きしたところ、なんと1日900ルピーで望むだけ教えてくれるという。
ご厚意に甘えさせて頂く事として、明日は16:30から19:30まで、明後日は10:30頃から15:30頃まで予約を入れさせてもらった。
(後日談:一日中だとしても900ルピーはやや高いらしい。)

帰りに別のホテルのショーを予約しに行くも既に空席なし。
ホテルのフロントマン
20110408KojiFujita%26HotelBoy-Banaras.jpg

宿まで送ってもらっちゃって、さよならする。
午前様、25時。
ラマ君はまだ学生だから、もちろん学校の寮までのオート力車代くらい私が出しましたよ。

今晩のプージャはクリシュナのためのものであったそうだし、クリシュナの導きを感じる。
クリシュナと仏陀はどちらもビシュヌの化身である。


こういう出来事があるにつれて一層その思いを強くする。
「人は信じた方が面白い」という事。
ガイドブックには危険だから近付かないようにとか、付いて行かないようにとか、ボラレないように注意とか、ネガティブな言葉がこれでもかというくらいに乱立しているけれど、行かないか?と誘われたら付いて行く、相手の言い値が合理的に感じられれば、いや時には高いと思っても値切らない、そういう姿勢が旅をなお一層楽しくするのだと思う。
自分の場合はその人と信頼関係を築いて旅を終えた後々まで楽しく一緒にいられる、助け合える値段かどうかというところが分岐点だ。
そういう行動様式を取ればもちろんリスクは増える、がしかしそういった行動様式を取らなければ、このように楽しく、美しく交わる出会いもないだろう。
投資をやっていれば当たり前の事に感じられると思うのだが、いくばくかのリスクを負わずして素晴らしい出会いを求める事は出来ない。
もちろん危険は避けなければならない。
それではそれをどう避けるのか、「心眼を開く」のである。
心眼を開いたとしても、相手のある事だし、常に流動するから危険を100パーセント避ける事は出来ない、がしかし殆どの危険は相手や場所を正しく見つめる事によって回避出来るのである。

世の中には絶対に避けられないものもある。
それに当たる時には運命を受け入れるしかない。
しかしそれでもなお、この人生を輝けるものとするためには、人を信じる事が基本になると思う。
(後日談:これは今でも本当にそう思う)



藤田浩司ライブスケジュール*

2011年4月27日(水)
ナチュラルハーモニー2000
大網白里町ながた野1丁目7−7
☆tel:0475-72-7966
1st) 20:00, 2nd) 21:15
藤田浩司ラテンキューバンジャズセッション
藤田浩司(Pf) http://www.kojifujita.com/
藤巻良康(Bs) http://blogs.yahoo.co.jp/letsgroove0410
小林勝彦(Ds)
安部泰朗(Conga) http://heihatiroude.gozaru.jp/
炎のラテンキューバンナイト!永田ファイナルライブです。お見逃しなく!


2011年5月13日(金)
浅草ZINC
東京都台東区雷門2-17-13 雷門ウスイビル 8F
☆tel:03-6680-2830(営業日のみ)
open 18:00 〜 1st) 19:30, 2nd) 20:45
charge 3000yen order ※入れ替えなし
(小学4年生未満 FREE / 4〜6年生 半額)
藤田浩司ラテンキューバンジャズセッション
藤田浩司(Pf) http://www.kojifujita.com/
藤巻良康(Bs) http://blogs.yahoo.co.jp/letsgroove0410
小林勝彦(Ds)
安部泰朗(Conga) http://heihatiroude.gozaru.jp/
炎のラテンキューバンナイト!


2011年5月21日(土)
町田 Mi Salsa
東京都町田市森野1−11−9ソーナビルB1
小田急町田駅西口から徒歩3分
小田急線町田西口改札出たら右の階段を下りすぐ右に歩く。みずほ銀行を右手に歩くこと3分、「イワキのメガネ」過ぎればすぐそこ。)
営業時間18:00〜24:00 (無休)
☆tel:042-732-3217
チャージ\2500/w1d
1st:19:00〜
2nd:21:00〜
藤田浩司ラテンキューバンジャズセッション
藤田浩司(Pf) http://www.kojifujita.com/
藤巻良康(Bs) http://blogs.yahoo.co.jp/letsgroove0410
小林勝彦(Ds)
安部泰朗(Conga) http://heihatiroude.gozaru.jp/


2011年6月18日(土)
東京ラテンナイト(ライブ舞踏会)
六本木スタジオPEPE2
東京都港区六本木7-17-12 ビジネスアパートメンツB1(明治屋裏)
Tel: 03-5474-8019
藤田浩司(Pf) http://www.kojifujita.com/
藤巻良康(Bs) http://blogs.yahoo.co.jp/letsgroove0410
安部泰朗(Conga) http://heihatiroude.gozaru.jp/


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