先日ソルフェージュ科の生徒に楽器を持ってきてもらい、その演奏を拝聴させて頂きました。
芸大のクラリネットを受けるという子。

ウォーミングアップのあと、まずはスケール。
そのあとに自由曲の一節。
で、初見でポピュラー曲を吹いてもらった。

自由曲はこれがまた思いの外きちんと吹けるのだから、スケールもいけるだろう!
音程やリズムが不正確なわけではない。
だけど専攻実技の中でとなるとスケールを吹くにも充分に音楽性を伴わせてほしいと思った。
で、少ーし身体をいじると劇的に良くなった。
こんな事からもこの度高井戸音楽スクール&スタジオに開講した「音楽家・打楽器演奏家の為の身体動作マスタークラス」の存在意義に益々の自信を深めるのであった。

音楽は口先から、手先から生まれるわけではないのである。
音楽とは全身からほとばしり出るものなのではないだろうか。
奏でるフレーズと、持てる限り身体の全ての動きが一致した時にしか、感動ある音楽は生まれないんじゃないかなー。
しかも音楽が身体に現れていなければ、アンサンブルなど不可能だー。
そんなわけで「身体を使って音を運ぶ練習」をちょっとするだけで演奏はすごく良くなる。