息を合わせるのがアンサンブル。
アンサンブルは社会の縮図でもある。
助け合いが必要だ。
誰だって自分の思い通りに行く場面ばかりが続くわけはない。

アンサンブルで一緒に呼吸する・・・簡単な事だと思うのに、なんで世の中にはそんな事がわからない人がいるんだろう・・・
頑なに自分の世界を貫きたいのならば、全部自分で出来る音楽スタイルでやれば良いじゃないか。
無伴奏ものだけやってりゃいいし、あるいは召使いを雇えば良い。
俺はそんなの死んでも認めないけどな。

アンサンブルとは、そうしないとそれが出来ない音楽があるから仕方なくやるものなのか???
我慢してやるものなのか?
違うだろ?
根本にはみんなと集まる楽しさがあるからこそ、アンサンブルするんじゃないか???
仲間と音を奏でる事が楽しいからアンサンブルするんじゃないか???
個人の技量が一人一人に求められるのは当然、しかし、アンサンブルを作るのに一番大切なのは「調和」だろう???

アンサンブルの美しさが戦い合う音にあるとは思えない。
アンサンブルの極意は調和であると思う。

クラシックだからどうとか、ラテンだからどうとか、ジャズだから、ロックだからどうとかということなく、民族音楽だって「息を合わせる事」、これが良いアンサンブルの基本だろう。
ジャンルが変わっても音を奏でる気持ちそのものに大した違いがあるとはとても思えない。
そこいらへんはジャンルにこだわることなく柔軟に考えて良いんじゃないか。
各奏者はそういう気持ちで演奏しなくちゃ。
思い通りのテンポでなかったとしても、そんなーにアオっちゃったらまずいわけだし。
そういったところはアンサンブルを乱さない程度の絶妙なさじ加減で行う事が必要だ。
今の日本の世の中に召使いのような人間がいるわけでもないし(笑)

互いにふさぎ込まず認め合い、こころを通わせて・・・

とにかく!
ポリシーがないのはまずい。しかし、勝手過ぎたら破滅だ。
それは人生にも通じるだろう。

色々と不満はあるだろうけれど

「息を合わせる気持ちを持とうよ!」

そして息を合わせるという事をもっと勉強するべきだ。
それはたとえ辛く感じたとしても、アンサンブルの現場にいなければ掴み取る事は出来ない。



「息を合わせる気持ちを持とうよ!」

そこいら辺にコンセンサスが持てないアンサンブルには・・・正直言ってちょっと辛いものがある。