かなり前から受験生とか、一部の生徒には実施していた、「自分の演奏を波形で見る」これを大々的にレッスンに取り入れてみようと思う。
自らの演奏の跡を波形で見たならば、それは私からどうこう言われるのとはまた別の説得力を持つはずだ。
私が「ここはこうだから」と言っても、あまりに自信のある生徒はそれを信じようとしないケースも私の気付かないうちにあるのかもしれない。
そんなケースでは波形で、タイムの揃い、ダイナミクスの揃い、リタルダンドアチェレランドのあり方、厳密なフォルテやピアノ、メゾフォルテやピアニシモの区別、リズムの訛り、装飾の揃いなどなど、そんなものを客観的なデータとして見せる事が生徒の成長を大きく助けるだろう。

音楽そのものへと対峙する場合には、客観データを用いてのレッスンなどナンセンスかもしれないが、純粋に演奏技術を磨くためならば科学的・客観的手法をレッスンに採り入れる事は、生徒の成長への大きな助けになるのではないだろうか。

打楽器でなくても管楽器のレッスン等にも大きなちからを発揮するはずだ。
自己の演奏における息の流れ、音楽の流れを波形で客観的に観察する事が出来る。
そうだ、アンサンブルにも使えるなー。
リズムの合い方やダイナミクスの揃いが一目瞭然だ。