前述のように、クリックと仲良くなるには、無理をしない事と全身でリズムを取る事がコツの全てである。

聞こえてくる音は全身から繰り出されるリズムの、楽器と人間のたまたまの接点から出されるに過ぎない。
それは滑らかなリズムの一部に過ぎず、大切なのは音として聞こえようが聞こえまいが、全身で表現され連綿と続くリズムの本体だ。
もしかしたらそれは目から聴こえてくるかもしれない。それは指揮者の作り出す音楽と同じ性質のものだ。


ちなみに楽器演奏に伴う様々な運動の動きの大きさは、出したい音量とスピードと、引力と打面の弾力を考慮しながらいつも釣り合いが取れていなければならない。
音量感はベロシティのみではなく密度とも比例する。
同じ音量感で速く叩きたいならばスティックの振り幅は狭くなるのが自然だ。


自然の法則・宇宙の原則に従ってきちんと演奏したならば、その演奏には天体の運航の様な普遍性を伴うだろう。


以上、素晴らしいリズムを出す為の智恵の実践についての教えを終わる

完(笑)