私が思うに、拍の取り方には裏も表も関係ない。
両端を二人で回してくれる縄跳びの縄に入るような感じで取る。
生徒にはよく二人一組で一方が加減速するのに合わせてもう一方に同じ打面同じスティックで裏打ちさせたりする。
これで二人のアンサンブルがきれいなシングルストロークに聞こえなければならない。
この「縄跳びに入る」コンセプトで拍を取るならば、BPM200近いテンポの8分裏に16分音符を入れる事も簡単である。
しかもなんと揺れるテンポに対しても大丈夫。

打点でリズムを捉えない事が肝要だ。
リズムは動作全てに渡っているので空中がオンなら打点は裏であるし、そこいらへんあまり関係ない感じだ。

あとは音大受験生がよくやるような、加減速を伴う基本打法に精通する事が、不得意な速度のポイントをなくす技術的な面での早道であると思う。

メトロノームに対してあれこれとタイミングを取るよりも、拍を取る事を全身の動作のうちに感じられたなら、クリックに合わせてバンドで演奏する場合の問題点が全て一気に解決されるのではないだろうか。

ー明日に続くー