様々な生のかたち=死のかたちを描いて、その点非常に感動的だ。
それは本当に感動的であった。
ただ、戦前、戦中のパロディーはいただけない。
意味のある死を、全く意味のない死とすり替えておきながら、それを同義に見せかける手法には感心しなかった。
若い人がこれを見ても、その多くは私と同様の違和感を感じるだろう。
日清、日露、そして大東亜戦争で亡くなった多くの戦士は、国を、家族を、恋人を、そして多くの隣人を護る為ならば、場合によっては命を投げ出す事を躊躇しない気概を持っていた人が多かったと聞く。
国家権力をこの作品の様に描いて、それを見た多くの人が万が一それを事実であるかのように受けとめてしまったとしたら、リアル政府のやる仕事が能率の悪いものになりかねないし、それがひいては国民の利益を削ぐ事になってしまうだろう。
邦画には、なぜかイデオロギーがプンプンと臭うつくりのものが多いような気がする。
もちろんそうでない作品もたくさんあるけれど、娯楽に教条が見え隠れしたらがっかりするわぁ。


DrumStudio LA FIESTA
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