まだお互いをよく知らぬ共演者に「あなた」を連発され、また、人への紹介は「彼」呼ばわりで気分を悪くした事がある。

単純な言語、英語圏での暮らしが長い人は、もしかしたら日本語の持つ細やかさに対して鈍感になってしまうのかもしれませんね。

しかし、ここは日本で、また日本語で交流しているのです。

背負う文化の違いによるアツレキかぁ。
それとも単純に見下されているのかな?
いずれにしても少し不愉快に感じました。

・・・と、スペイン語では二人称に「Usted」と「Tu」があるけれど、英語は「You」のみという文化が関係したのかと思ったのですが、よくよく考えれてみれば、スペイン語圏で共演していても第二人称以外に必ず「〜さん」で呼ぶ場面を作るなあ。

日本なら尚更、まず共演者に対して「あなた」「彼」だけでは通しませんよね?必ず「〜さん」と名前でも呼びますよね?個人名の方がなぜか思い遣りを感じますね。それとも私の感覚がおかしいのかな?

私はたとえスペイン語で寝言を喋るようになろうとも、我が母国語である日本語の持つニュアンスを忘れたくはないし、大切にしていきたいと思っています。

また「千葉」という土地は「東京」に微妙に近く、地方に行くとたいてい「東京から来たミュージシャン」と紹介され、ムッとする事が度々でしたが、その逆の感覚の人も世の中にはいるのですね。「千葉のミュージシャン」と紹介される事を嫌う「千葉」のミュージシャン。

ん〜そんなものですか。せっかく千葉に生まれ、あるいは住んでいるのだから、その感覚には何か屈折したものを感じます。

ごく自然に考えれば、親子の愛、兄弟愛、隣人を愛する事の延長として「郷土愛」は連なり、さらに視野が拡がれば「祖国愛」、「世界を愛する事」へとつながってゆくでしょう。

どこかのミュージシャンみたいに足下を見つめず一足飛びに「世界平和」のみを唱えるのはどうもウソくさくていけない。

以上独り言。

DrumStudio LA FIESTA