最近話題になる事が多い、隣国中国が持つ反日感情の大きな基盤となっているこの事件を、事実の裏付けをもって歴史に位置付けるのは、真の日中友好に必要ではないでしょうか。

 この本では1937年12日12日前後の当時の首都、南京にいた日本人の証言をまとめたもので、物証とはまた違う観点からの第一級資料と言う事が出来るものかと思います。

 歴史をことさらに悪しく評価するでもなく、また美化するでもなく、当時その人達が南京で見て来た事柄が淡々と綴られています。その中からはどういった事柄が真実であったのか、見えて来る事でしょう。

 捏造された歴史の流れには乗りたくありません。今、歴史教科書の記述が外交問題になってしまうのも、確かな資料による歴史の検証がなされないままの発言がなぜかそのまままかり通っているところに大きな原因があると思います。

「南京事件」日本人48人の証言-阿羅健一著・小学館文庫
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